高家神社(たかべじんじゃ)
高家神社は日本で唯一、代々天皇の食を司ってきた重要な神様、磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと:尊称・高倍神たかべのかみ)を祀っている珍しい神社です。また平安時代から続く宮中行事「庖丁式(ほうちょうしき)」が毎年行われています。宮司が烏帽子や直垂を纏って行事を行う様は平安時代そのもの!「庖丁式」は食の宝庫、南房総で日本の伝統的な食を感じられる行事です。
そんな貴重な行事を見てみたい!という方はもちろん、家族に美味しいお料理を作りたい!素晴らしい料理人になりたい!と思う方はぜひ料理の神様に参ってみてはいかがですか?
料理の神様 磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)とは?

昔、天皇の家臣だった磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)は天皇が安房の国(今の千葉県)にお越しになったときに弓の弦で釣りをするとカツオが釣れ、砂浜を歩いているとはまぐりが採れました。その食材で作った料理を天皇が称賛され、膳大伴部(かしわでのおおともべ=天皇のお料理を作る役職)を与えられます。
その後、子孫が代々膳(かしわで)を継ぎ、天皇の食を司るようになりました。
また、磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)は宮中醤院(ひしおつかさ)で醤油醸造・調味料の神としても祀られています。
特殊神事 庖丁式とは?

庖丁式は日本料理の伝統を今に伝える儀式です。
平安時代から続く宮中行事のひとつとして行われた「庖丁儀式」では庖丁とまな箸を用い、一切手を触れることなく、鯉、真鯛、真魚鰹などを調理します。古式に則った所作とその庖丁さばきは、熟練の技そのもの。また、烏帽子や直垂をまとい儀式を行う姿はさながら平安時代にタイムスリップしたような感覚を覚えます。
毎年5月17日、10月17日(旧神嘗祭)と11月23日(旧新嘗祭)に高家神社境内で庖丁式の奉納が執り行われています。
高家神社 庖丁式 「龍門之鯉」
- アクセス
-
電車:JR内房線千倉駅より約2km
富津館山道路富浦I.Cよりお車で約25分
- 住所
-
千葉県南房総市千倉町南朝夷164
(ホテルよりお車で約30分)
- お問い合わせ
-
高家神社
0470-44-5625
- URL
- ※
-
画像はすべてイメージです