和歌山県のイメージといえば、豊かな自然に育まれた農産品を真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。なかでも「みかん」「梅」「桃」「柿」などのフルーツは特に有名で、その味わいも高い評価を受けています。
今回は、日本でも屈指のフルーツ王国といえる和歌山の、美味しいフルーツについてご紹介します。豊富な特産品がある和歌山では、どの季節にも旬の果物を味わえます。和歌山を訪れる際はぜひ旬のフルーツを食べてみてくださいね。
和歌山フルーツの代表格「有田みかん」

皆さん、日本のみかん収穫量1位って愛媛県だと思っていませんか?実は、みかんの収穫量1位は和歌山県なのです。その中でも特に有名なのが、和歌山フルーツの代表格「有田みかん」です。「有田みかん」はその名の通り、和歌山県の有田市で江戸時代よりもはるか前から栽培されている歴史と伝統があるみかんです。

石垣階段型で作られるので、「光の反射効果」「排水効果」「保温効果」が抜群であることが、栽培方法の特徴です。さらには「気候が温暖」「降水量が少ない」「傾斜面が多い」など、みかんを作るのに最適な条件が揃っていることで、凝縮された甘みを最大限に引出しています。

有田川の左右に連なる山々、海岸沿いの山々、どこを見渡しても石垣階段型のみかん畑が広がっている景色は圧巻です。平地でも住居と住居の間にまでみかん畑があります。和歌山を訪れる際は、この景色を楽しみながら、海や山、太陽の恵みがたっぷり詰まった「有田みかん」を味わってみてください。
ここからは、「有田みかん」の種類と旬を紹介します。「有田みかん」を味わう際の参考にしてくださいね。
●極早世(ごくわせ)みかん:9月~10月頃が旬。青みがまだ残っており、少し酸っぱさがあるのが特徴です。
●早生(わせ)みかん:10月下旬~12月が旬。甘みとちょうど良い酸味が特徴です。
●中生(なかて)みかん:11月下旬~12月下旬が旬。酸味が少ないが、その分甘みが強いのが特徴です。
●晩生(おくて)みかん:12月下旬~3月が旬。シーズン最後のみかんで、外皮が厚く保存が効くのが特徴です。
完熟みかん梅酒
南高梅を使用した梅酒に、有田みかんの果汁を加えることで、フレッシュな香りと味が楽しめる梅酒を、
レストランにてご用意させていただいております。
全国的な評価を受ける「あら川の桃」
春になると紀の川市では、ほのかな甘い香りが街一帯に広がります。特に「桃源郷」と呼ばれる紀の川市桃山町は、全国的に有名な「あら川の桃」の名産地として知られています。

「あら川の桃」が全国的に高い評価を受けている理由は、この桃山町の気候と地質に関係しています。温暖な気候と、砂れきが含まれた水はけの良い地質は、桃の栽培に最適です。さらには剪定や摘花、袋包み、害虫の除去など、桃栽培における一つ一つの行程に手間を惜しまず労力を費やし、丹誠込めて育てられたこの桃は、とてもジューシーで美味しいと評判です。
「あら川の桃」の旬は、一般的に6月上旬から8月中旬です。品種も「はなよめ」「桃山白鳳」「日川白鳳」「八幡白鳳」「紀の里白鳳」「白鳳」「清水白桃」「川中島白桃」などが桃山町では味わえます。それぞれに違いがあるので、いろいろな品種を食べ比べてみて、好みの桃を見つけてみてはいかがでしょうか。

もちろん桃の花もとてもきれいです。見頃の3月下旬から4月初旬の訪問もおすすめですよ。ぜひ和歌山で、日常生活から離れた「桃源郷」で癒されてくださいね。
オリジナル品種「まりひめ」も!和歌山のいちご
和歌山といわれても、いちごのイメージはそれほどないかもしれません。しかし県北部や海岸沿い、紀の川流域など、和歌山のいたるところでいちごが栽培されています。

今回、特にご紹介したい品種が「まりひめ」です。豊産性が高く早生の「章姫(あきひめ)」と、コク深い味わいの「さちのか」を交配してできた和歌山県のオリジナル品種です。和歌山の民芸品「紀州てまり」から名付けられた「まりひめ」は円錐形で大きな果実が特徴です。噛んだ瞬間に果汁が溢れ出し、ちょうど良い酸味に強い甘みが口の中に広がります。

さらに注目すべきが、この「まりひめ」の生産量のわずか約0.1%しか生産できない、まりひめプレミアム「毬姫様」です。花の数を調整することで果実に養分を集中させ、一粒一粒を大きくすると同時に、コクのある甘みを凝縮させたいちごです。出荷も最も味が濃くなる12月から2月限定というこだわりよう。まさにプレミアムですね。

和歌山ではそんな「まりひめ」や「毬姫様」だけでなく「さちのか」も豊富に生産されています。年にもよりますが、12月上旬から4月頃が出荷時期、旬は1月から3月です。和歌山でいちご狩りを楽しむのもおすすめですよ。

ここまで和歌山の代表的なフルーツをご紹介しましたが、実はまだまだあります。和歌山といえば、梅や柿も有名ですよね。生産量が全国1位のフルーツだけでも、「みかん」「梅」「柿」「はっさく」「いちじく」など、枚挙にいとまがありません。

梅は、みなべ町や田辺市など、紀南地方で豊富に栽培されています。2015年に「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産にも認定されています。漬け梅の品種では最高級といわれる「南高梅」は、誰もが知るブランド梅ですよね。

柿は和歌山県北部が中心で、「たねなし柿」「紀の川柿」をはじめ、さまざまな品種が栽培されています。和歌山県民に愛される「あんぽ柿」と呼ばれる干し柿は、ゼリーのような中身に甘みがぎゅっと詰まった味わいがくせになります。

また、生産量1位ではないものの、近年注目を浴びているのがブルーベリーです。和歌山の温暖な気候を生かしたブルーベリーは、主に紀の川市で栽培されています。
全国的にもブルーベリーを栽培しているところは少なく、実際にブルーベリーが育っているのを見る機会もなかなかありませんよね。ブルーベリー狩り体験ができる農園もあるので、ぜひ採れたてのブルーベリーを食べてみてはいかがでしょうか。
串本周辺でフルーツ狩りを楽しもう♪

ここからは、Hotel & Resorts WAKAYAMA-KUSHIMOTOから行きやすい、フルーツ狩りを楽しめるスポットを紹介します。
太田農園でいちご狩り

画像提供:大田農園
那智勝浦で「まりひめ」を栽培している、いちご狩りを楽しめる農園です。太田農園では高床栽培という腰の高さで栽培する方法をとっているため、いちごに土がつきません。いちご狩りをする方にもうれしいですね。環境にも優しい栽培にこだわり、那智勝浦の特産品であるマグロをもとにした肥料を使用するなど、安心・安全ないちご作りをされています。
- 住所
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和歌山県東牟婁郡那智勝浦町中里177-1
- アクセス
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Hotel & Resorts WAKAYAMA-KUSHIMOTOから、大田農園までお車で約30分
- 電話番号
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090-5153-7551
- 営業時間
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10:00~15:00
- 営業日
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4月1日~5月(いちごがなくなり次第終了)
- 料金
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大人(中学生以上)1,900円、小学生1,500円、3歳~小学生未満800円、1歳~2歳500円
- 公式サイト
みなみ野フィールズ不動坂でブルーベリー狩り

画像提供:みなみ野フィールズ不動坂
みなみ野フィールズ不動坂のブルーベリージャム工房では、ブルーベリー狩りの体験ができます。小規模な施設ですが、1時間300円でブルーベリーを摘み放題というリーズナブルさが魅力です。ジャム作り体験もできるので、お子様連れにもおすすめのスポットです。
- 住所
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和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字南平野1227
- アクセス
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Hotel & Resorts WAKAYAMA-KUSHIMOTOから、みなみ野フィールズ不動坂までお車で約50分
- 電話番号
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090-7485-5619
- 営業時間
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10:00~16:00
- 営業日
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7月~8月中旬頃
- 料金
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小学生以上300円(1時間食べ放題)
- 公式サイト
四季彩園でポンカン狩り

画像提供:四季彩園
四季彩園は、本州最南端の串本町にあるみかん農園です。四季彩園では、珍しいポンカンの農業体験ができます。夏芽・秋芽・枯れ枝切りや施肥・草管理などの体験に加え、収穫時期には食べ放題・お土産付きのポンカン狩りもできます。農業体験で汗水流したあとに食べるポンカンは、最高ですよ。
- 住所
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和歌山県東牟婁郡串本町姫617-8
- アクセス
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Hotel & Resorts WAKAYAMA-KUSHIMOTOから、四季彩園までお車で約6分
- 電話番号
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090-6901-9579
- 営業時間
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午前の部、午後の部ともに2時間~3時間程度
- 営業日
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2月~11月
- 料金
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2,000円
ここまで和歌山の美味しいフルーツ情報を紹介しました。和歌山の大地の恵みを存分に楽しんだあとは、Hotel & Resorts WAKAYAMA-KUSHIMOTOで旅の疲れを癒しませんか。露天温泉岩風呂から橋杭岩を眺め、ゆったりと温泉気分を味わってください。
和歌山の食材をふんだんに使った自慢の郷土料理でおもてなしいたします。フルーツ狩りだけでなく、さまざまなアクティビティも楽しめる串本町とその周辺エリア。和歌山を訪れる際は、ぜひHotel & Resorts WAKAYAMA-KUSHIMOTOをご利用ください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
※当ページの掲載写真はイメージです。